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Posted by TI-DA at

2008年10月15日

師範免許試験に合格しました

去る10月5日(日)に、野村流古典音楽保存会の師範免許試験が宜野湾市立中央公民館で行なわれ、かく言う私も受験し、無事合格いたしました。
課題曲は、沖縄タイムスのコンクール「グランプリ」の曲と同じ「長ぢゃんな節」です。

師範試験の場合、受験者が3名一組で歌います。
私の場合は新垣一雄研究所のお二人、上原政明さん、新垣俊道さんとご一緒でした。
試験の2週間ほど前に上原さんからお電話をいただき、一緒の組なので稽古しましょうということになりました。
つごう4回の稽古でしたが、この稽古の楽しかったこと。
同じ課題を持つもの同士が一緒に歌うことの楽しさを久しぶりに味わいました(ご一緒した新垣俊道さんは、沖縄県立芸術大学の助手で、地謡などで活躍し、将来を大いに嘱望されている若手のお一人です)。

受験日当日は、公民館集会室の舞台に3人並んで試験に臨みました。
私は受験番号7番で、舞台に向かって右側、真ん中に6番の新垣さん、左側が5番の上原さんです。
前日の稽古で完璧に仕上げていた私たちでしたが、何が起こるかわからないのが試験というものです。
歌い出してから1分もたたないうちに、上原さんのウマが「パチン!!」という音とともに倒れました。
その場に居合わせた全員が息を飲んだと思いますが、歌っている私と新垣さんはそういうわけにもいきません。
審査員が止める指示を出すのかと思いつつ、歌い続けました。
審査員の手は上がらず、上原さんも急いでウマを立て直して、歌い続けている私たちに加わります。
3人揃ってからの私たちは、開き直ったという感じで、朗々と歌い上げました。
自分でいうのは憚りのあるところではありますが、おそらく当日の5組のなかで一番の出来だったのではないかと思います。

控え室に戻る途中でも、後に歌う受験者の方々や、お師匠さん、関係者の方々に、「偉かった、上等だった」と褒められました。
控え室でもその話題で持ちきりで、皆さんは審査員が一度止めて最初から歌い直したものと思っていたようです。
そのままウマを立て直して続けたという話をすると、さらにビックリしていました。
合格発表の後、他の受験者の方に「思い出に残る試験になった」と言われましたが、私も語り草になる試験だったと思います。

最後になりましたが、これまでご指導を賜りました宮城秀夫師匠に、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。
また、グランプリ、師範試験とコンテスト続きでけっこうイライラしていた私を励まし、支えてくれた妻・副店長に心からありがとうといいたいと思います。
来年のグランプリ入選まで、もうしばらくのあいだ、よろしくお願いしますね。


追記:試験の演奏中に倒れたウマですが、実は控え室で手合わせをした際に一度倒れているのです。あとで懇意にしている三線職人にその話をすると、そういう場合は同じウマはけっして使ってはいけないそうです。
見た目はなんでもなくても、控え室で倒れたのは何か支障があったからで、本番では別のウマを使わなくてはいけなかったと言われました。
これをお読みの皆さんも、倒れたウマは二度と使わないようにしてください。  


Posted by てるさん at 22:23Comments(3)

2008年10月09日

12時間無料指導を有効に使ってください

春以来、しばらくぶりに稽古に来た方がいらっしゃいました。
久しぶりでも譜面を見ながらなんとか弾けていましたが、困っていることがあると言うのです。
それは、チンダミしてもカラクイがくるくると戻ってしまう現象でした。
この現象に困っている方はけっこう多いと思いますが、チンダミしていてここだというポイントでカラクイを三線の方へ押し込んであげてください。
カラクイの頭に親指を持っていって三線の方へ気持ち押し込むのです。
ほんの簡単なことですが、これをするしないではまったく違います。
あまり力を込めると入りすぎて動かしづらくなりますから、これにも加減が必要ですが。
問題をうかがって、ちょっとアドバイスしてみたら、簡単にクリアできました。
また頑張って練習してきます、と張り切ってお帰りになりました。
一つ引っかかって解決できないでいると、三線をケースから出すのもおっくうになってきます。
そんな経験をしている方がけっこういるのかも、と思いました。
ほんのちょっとしたアドバイスで解決したりすることも多いですから、問題をかかえたままずーっと三線しまっているという方は、12時間無料指導を有効に活用してください。
HPの「お問い合わせメールフォーム」から、希望の練習時間をご連絡ください。
可能なかぎり調整して、ご希望にお応えしていきたいと思っています。
当店で三線を購入されていない方も、できるかぎりお応えしてまいりますので、遠慮なくご相談くださいね。  


Posted by てるさん at 22:11Comments(0)

2008年09月10日

琉球國民謡協会芸能祭

来る9月21日日曜日、沖縄市民会館大ホールにて、午後5時30分開場、6時開演で、第5回琉球國民謡協会芸能祭が開催されます。
7月に行なわれたコンクールの受賞者と、協会に所属するプロの先生方が出演します。
金城実さん、山里ゆきさん、神谷幸一さんはじめ、テレビ・ラジオで活躍する唄者がたくさん出演し、島唄ファンの方にはとてもお得です。
チケットは前売り1500円、当日2000円です。
ちょうどこの頃に沖縄にいらっしゃる、という方には良い機会ではないでしょうか?  


Posted by てるさん at 10:21Comments(0)

2008年09月08日

東京のアシバ祭

毎年9月23日の頃にJR中野駅の北口広場で開かれているアシバ祭は、今年、9月28(日)に予定されています。
じつは店長と副店長の出会いの場といっても過言ではないお祭りなのです。
東京に住むうちなーんちゅが自分たちの足場を築こうということと、みんなで遊ぼうを合わせてのネーミングです。毎年開催されて、今年は23回目です。
実行委員会の中心は東京沖縄県人会青年部で、関わりのある団体やいろんな方の手で作り上げる、手作りのお祭りです。
会場にはさまざまな売店も出て、オリオンビールや泡盛、沖縄そばなどで沖縄気分を楽しめます。
エイサーや島唄ライブが中心のステージは昼頃から始まり、夕方6時頃までノンストップのプログラムです。最後に広場全体で踊る長ーいカチャーシーは圧巻です。
みんな仕事をしながら、休み返上で作る祭りですので、思いがなければできないですよね。
今では沖縄人は区別されることはなくなりましたが、20数年前はなにかしら「差別」がありました。
孤独になりがちな沖縄の青年の集う場としての青年部・アシバ祭は、たくさんの人の手をつないで、いろんな形で続けられています。
現在活動しているメンバーの半分以上が沖縄人ではないということも変わってきていることです。
初めて来たのに、自分の居場所を発見する人もいるかもしれません。
興味のある方は足を運んで楽しんできてください。
たくさんのパワーと笑顔に出会えることと思います。
ちなみに、大阪は大正区で「エイサー祭り」が9月の第2日曜日に毎年開催されています。
こちらは今年で34回目。9月14日(日)のお昼からです。

店長と私の出会いとは……、私の歌う声に一耳惚れだそうです。
顔でなく声か……  


Posted by てるさん at 07:13Comments(0)

2008年09月06日

今年のコンクールに挑戦して感じたこと

超ひさびさの店長です。
恥ずかしながら、今年の沖縄タイムス伝統芸能選考会「グランプリ部門」に挑戦いたしました。
結果はみごとに「ブザー」でした(コンクール暦初ブザー)。
つまるところ、稽古不足です。
とにかく25分間正座して唄うわけですから、並みの集中力では足りません。
自選の課題曲・本調子の「長ぢゃんな節」と、二揚げの今年の抽選曲「下出し仲風節」を、相当な緊張感のなかで集中力を失わずに唄うためには、何度も何度も稽古し、どんな状況でも間違わずに唄えるようにしておかないといけません。
よく言われることですが、コンクールの舞台には魔物が潜んでいて、何かというとあることないことひそひそと耳元でささやいてきます。
ふとそれに気をとられてしまうと、頭が真っ白になって手や唄が止まってしまいます。
そういうことのないように唄い込む稽古が必要なわけです。
今回は審査員の先生に「ブザー」を押させてしまったのですが、私自身は意外なことに来年に向けての自信が持てました。
何が足りなかったのか自覚でき、そこをしっかり押さえて稽古すれば大丈夫だと感じたのです。
新たな気持ちで挑戦する意欲がわいてきている今日この頃です。  


Posted by てるさん at 11:44Comments(0)

2008年09月05日

今年の民謡コンクールで感じたこと

7月に琉球國民謡協会のコンクールがありました。
金城みゆき研究所からは7人が新人賞に挑戦しました。
7人の中でも5人は毎週欠かさず稽古に来て、先生から指導を受けていました。
この5人はもちろん合格しました。
受験できるのが小学校4年生からなので、2年生から始めてこの日の準備をしていた4年生のAちゃんは「遊びションガネー」で受けました。
お父さんも一緒に受けて二人そろっての受賞でしたので、喜びは倍以上ですね。
ところで、コンクール会場で見ていて感じたことは、ブザーを鳴らす方が多いということです。
練習の時は大丈夫と思った人も、当日たくさんの人の前で歌うのは初めてで、頭の中が真っ白になってしまっているのだと思います。
緊張感の張りつめた会場内は、本当に特別な場所ですし、ブザーが多いとさらに緊張度が増します。
その中で堂々と歌いとおした5人はりっぱでした。
普段から稽古以外でも集まって、人前で歌う機会の多い研究所だからということもあるかと思います。
練習では完璧だったんだけど……私もいつもあることです。
「いつも通りにできた」が最高ですよね。
コンクールや本番は「緊張感との戦い」です。
この「緊張感との戦い」は、たくさんの感動のあったオリンピック選手を見ていると、あの大舞台でやっているのはとても凄いことだと思います。
メダルを獲得した人の、この日のために4年間やってきました、というコメントは、練習をやりきった人の言葉ですね。
来年私もコンクールに挑戦します。
仲間の一緒に受ける人とも気持ちを確認しました。
練習をやりきった、という自信だけが自分を支えてくれるのだと思うし、自分にできる最上のことだと思います。  


Posted by てるさん at 06:54Comments(0)

2008年07月24日

関西大学の講師を務めました

6月に大阪に行きました。私は飛行機に乗るのがとても久しぶりでした。
人生で初めてでこれで最後かも? という、大学の講座で二人で歌入りの講義の話をいただいて、本当ですか? 私たちが? 宴会じゃないのに? とビックリしながらも、若い人たちに1つでも記憶に残るメッセージを送りたいと考えながら、息子も連れて行ってきました。

夕方の講座でしたので、3時頃に関西大学に着いて、その広大なキャンパスに圧倒されました。
校門から駅に向かう道は学生の行列で、私はデモ行進でしか大勢の行列は見たことがないので、とても驚きました。
大きなホールの教室で、低い場所から上に向かって歌うのは初めてでした。
12回の「沖縄学事始」という集中講座の中の一時限で90分の講義です。
三線の説明や歴史、古典、民謡、島唄ポップスを限られた時間の中で伝えていくのは大変です。

だいたい100名余りの学生が集まっていました。
私にはあまり接点のない大学生は未知の世界です。
聞くところでは授業中は返事をして退室、寝てる、メールに夢中、話してる、と聞いていない人が多く、終了時は半分位とのこと。
自分の学生時代を思い出せば、たしかにうなづけるものがあります。
先生方もどうなることかと心配だったようですが、退室も少なく、寝たふりをして聞いていたようで、驚いていました。
やっぱり音楽は若い人には興味があるようだし、心を開いてくれるのかな、という感じでした。
最後はもちろんカチャーシー。踊らないかも……と思ったのですが、全員が立ち上がって踊ってくれたのでビックリ!
カチャーシーの始まる頃に教室に連れてきてもらった息子は教壇のそばでオモチャの車で遊び始めていたので、あちゃー! と思っていましたが、「唐船ドーイ」の曲が始まると突然お手本のように踊り始め、全員を驚かせたのでした。
一番いいところを持っていかれました。


先生に話をうかがうと、自分をうまく表現できない学生が多いようです。照れ隠しでしょうか?
これからたくさんの可能性があるのですから、何でも好きなことにトライして人生を楽しんでもらいたいですね。
自分たちの等身大でしかできないことを了承していただいたので、私たちも安心してのびのびと楽しくやらせてもらいました。
息子も、講義中は私たちの世話役の方の24歳のお嬢さんが相手をしてくださって、のびのびと走り回れる芝生は公園と思ったのか、とても楽しかったようです。

三線を少しでもわかりやすく「弾いてもらう」のが私たちの仕事で大きな部分を占めています。
お手本を見て真似ることも大事ですが、自分たちが教える側になった時にわかるように伝えることも大切だと思っています。
私も表現は苦手なほうですが、悩みながらも自分たちができるかぎりの「伝える」ことを頑張っていきたいと思います。
「わかるように伝える」、これが私たちの課題です。

いろんなご縁からつたない私たちに勉強と活動の場をいただいて、ただひたすら感謝です。  


Posted by てるさん at 13:28Comments(2)

2008年07月22日

「四つ竹 国際通り店」店頭の写真パネルです

前回の記事でアップできなかった「四つ竹 国際通り店」の店頭を飾る写真パネルをご紹介します。
お近くをお通りの際にはぜひお立ち寄りください。
基本的には事前の予約が必要ですが、舞台の始まる前でしたら入店も可能ですので、スタッフに気軽にお声をかけてください。
  


Posted by てるさん at 21:17Comments(0)

2008年07月17日

四つ竹のステージに出演

7月1日~9月30日の3ヶ月間、那覇市久茂地国際通りの「琉球料理と舞踊の店 四つ竹 国際通り店」のステージに出演しています。普段は琉球舞踊だけですが、夏限定でエイサーと民謡も加わって盛りだくさんのステージを開催中です。
このステージの案内役として火~土に私が、日・月に店長が出ています。踊りの解説に加えて民謡と最後のカチャーシーも担当します。
実はこの話をいただくまで、「四つ竹」は老舗の有名店とわかっていましたが行ったことはありませんでした。初めて入って食べた「四つ竹」の料理はとてもおいしかったです。中身汁、じゅうしい、くーぶいりちー、ラフテーなど、昔から伝わる行事の時に食べるメニューで、とくに私はほかのどこともちがう絶品のジーマーミー豆腐が気に入りました。
琉舞の踊り手たちは三つの研究所から選抜された、現在20歳~30代と若いメンバーで、本番以外は笑い声の絶えない控え室です。小学校低学年から踊りを習い始めた人が多く、踊るために生まれてきたの? と聞きたくなるくらい上手で美人の人たちには見とれてしまいます。
エイサーは19歳の男子の若さあふれる演舞が観られます。そう、親子くらいの年齢差なので恐縮しながら「仲間」に入れてもらっています。
那覇で琉舞、エイサー、民謡すべてが見られるステージは他にないので、たいへんお得だと思います。
夏の特別番組でエイサーが入ったのは去年からで、まだあまり知られていないようです。実は私も知りませんでした。
また、この期間は、第一部に入店すると、無料でちんすこう作りの体験ができます。できあがっている生地をもらって好きな型抜きで自分だけのちんすこうを作って、演舞中に焼きあげてもらいます。4歳の息子と一緒にやってみましたが、とても楽しく、息子も喜んでいました。出来上がったちんすこうも焼き立てなのでおいしいです。
店内は禁煙で、座敷もあります。
お子様連れの方にはちんすこう体験のあるこの期間がとくにお勧めだと思います。
また、食事をしなくても、ワンドリンクつきのおつまみセットもありますので、いつもより入りやすくなっています。

完全入替制
一部 入店6時 ステージ6:30~7:15 
二部 入店8時 ステージ8:30~9:15
それぞれ終了後に出演者と一緒に記念撮影ができます。

琉球料理と琉球舞踊の店 四つ竹 国際通り店
那覇市久茂地3-29-68
電話 098-863-4444
ホームページ http://www.yotsutake.co.jp

「四つ竹」には久米店もあり、こちらは琉舞のみのステージで、宮廷のようにたいへん豪華です。
国際通り店は久米店と比べるととてもカジュアルな感じです。
どちらもお席の数が限られていますので、電話予約が必要です。  


Posted by てるさん at 23:29Comments(0)

2008年07月09日

高齢者共同住宅に毎週歌いに行ってます

最近浦添の高齢者共同住宅のおじいちゃん・おばあちゃんたちに、店長と30分程度のライブで、サンバ体験をしてもらっています。
一回目の時は二人のおじいちゃんでしたが、歌を聴いて泣いていることが多かったです。最後のカチャーシーを踊ったら、血行が良くなったのか、とても顔色が良くなって元気になっていました。スタッフの方は音楽って凄いんだね、と感心して話してくださって、あらためて音楽の力を実感したのでした。
二回目に行った時には表情も生き生きとしていて、一回目とは違う印象になった感じがありました。歩くのも補助が必要なので、テレビを見て寝ていることが多いと話しながらも、三線の音がいい、とその間はがんばって体を動かしたり、歌を口ずさんだりしています。
戦後の大変な時期に歌が楽しみだった時代の方たちに、未熟ながらも楽しんでもらえればありがたいことです。
先日伺った時は入居者も増えていましたが、やはり歌が好きな方なのでしょう、私たちが歌う歌に合わせてずっと歌ってくれました。カチャーシーも素敵な踊り方で、むしろ私たちが勉強させていただいた感じでした。
毎回、元気なお顔を見るのが楽しみなミニライブです。  


Posted by てるさん at 23:32Comments(0)